少しずつ、読み進めています…が!
こんにちは、今日はとても暖かい1日でした。
時間があるときに、以前購入した「谷中村滅亡史」を読んでいるんですが、
明治政府って、こんなことするんだ。とビックリして、失望して、腹立って、
気持ちが追い付かなくて、なかなか進みません。
例えばこんな一説が、
「彼ら政府の当局は、村民が生命にも比ずべき堤防を破壊せらるにあらずや、」
ほかにも
「ほとんど市井の無頼漢の如き態度をもって村民を追い出さんとしたるにあらずや、
ああ、洪水の際、樋門をくぎ付けして、一村を濁波のうちに漂はしめたるものは誰ぞや。」
ほかにもほかにも、
村民の漁業器具を盗み取って、不作で苦しんでいるのに更に飢えさせたり、
硬骨剛直な若者があれば、お金や酒色で、遂に堕落腐敗させて買収したり、
そんなことするのは誰だ、政府だ、そことつるんだ資本家なんですよ!
それなのに、「谷中村を滅ぼしたのは、谷中村民自身だ。田中正造翁だ!」
と、政府当局とつるんでる資本家は言って、責任転嫁したらしいです。
村民は疲れ切って、遂に土地収用法で強制破壊が執行され、谷中村は滅亡しました。
そして忘れ去られて行ってしまうのです。
なんでしょうねー、このやり口、現在も通じているような…。良いのでしょうか?
だから著者は、「決して谷中村一個の事件にあらずして、実に多年の宿題たりして鉱毒事件の埋葬を意味す。即ち社会の公益を犠牲にして、国民の膏血に私腹を肥やす、資本家政治の凱歌を意味す。ああ明治の聖代に生まれたる、弱者貧者はいかに禍なるかな。」と記しています。
うーん、私は此れを過去からの注意喚起と受け取りました。