足尾銅山鉱毒事件。

 「渡良瀬遊水地の谷中湖は谷中村を破壊して、その跡地に作った人工の湖なんだよ。」と言っても、知る人ぞ知る令和時代。

現代の渡良瀬遊水地は、野鳥の住む自然豊かな憩いの場所。

鉱毒問題があったなんて信じられない。

 明治時代当時の政府は、銅山の鉱毒が原因で、渡良瀬川流域の田畑の作物が取れない事を認めようとしない。原因調査団が現地に来ても、銅山側は、あの手この手を

使って、調査妨害をする。

 被害住民が、決死の抗議をすれば、警官が力を持って抑え込む。

 今更、明治時代の事件をとやかく言っても何にもならないけど、この事を忘れてしまったら、繰り返し同じような状況に、市民が巻き込まれてしまうのではないか。

そういう危機感を私は何故か強く持っている。