本当の事は自分で探り当てる。

 先週、はな喉の風邪をひいてしまった。熱が出て、喉が痛くて水を飲むのもやっとだった。しかし、3,4日間、家でおとなしくしていたら何とか回復してきた。

回復したら、何となく味覚が変わり、コーヒーを一切飲まなくなった。

 私は、学生の頃からコーヒーが好きで、コーヒーが好きだから、コーヒーショップでアルバイトしていたくらい好きだった。地獄の派遣社員の今でも、1日に3~4杯くらいは飲んでいた。それが、ちょっと風邪をひいたのをきっかけに、一切ほしいと思わなくなった。

 コーヒーを飲まなくなってからの体の変化が凄い。

夏になると、毎晩、左の脹脛のこむら返りで悶絶していたが、それがピタッとなくなった。ただそれだけの事なのに、途轍もなく幸せを感じる。こむら返りはきっと、年齢のせいだろうと少し諦めていたけど、コーヒーを飲まないだけで治るなんて嬉しい。

 私の体は、カフェインに弱い体質だったのだろう。メディアでは、コーヒーは体に良いと言われているけど、きっと私には違ったんだな。または、年齢を重ねたら違くなったのかもしれない。

 「私は、本当はコーヒーが飲めない。」

好きなものが一つ減ってしまう寂しさよりも、本当の自分を探り当てられた喜びのほうが大きいのでした。